4 「BEAUTIFUL DAY」福山雅治
- Sen
- 2018年12月29日
- 読了時間: 5分
(動画は、「魂のリクエスト」より。弾き語りになっています)
「なんて美しい日なんだ!」
そう思うことはあるでしょうか。
クソ忙しいクソみたいな日常にまみれているあなたに、そんな1日をプレゼントしたい。
具体的にはなにを?
ドライブにいきましょう。
『空へと続く Turnpikeを登り
海へと誘う Skylineはご機嫌』
歌い出しの歌詞です。
Turnpike、Skyline、なんのことかわかるでしょうか。
そう、道路です。箱根から伊豆にかけて走っているワインディングもとい山道。
景色めっちゃよくて空気もうまい、走ってて楽しい道路。つまりドライブに最高な道路です。有料道路なんですけど、晴れてる日に走ったらもう気持ちよすぎる。
日常を忘れて、爽快な気分を味わえるんです。
この曲は、そんなドライブをしている曲なんです。
【箱根ターンパイク(http://www.htpl.co.jp/)
伊豆スカイライン(http://siz-road.or.jp/sz/road/izusk/) 】
『君が知らずに失くしかけていたもの
それを取り戻そうぜ
波の音が聞こえる
東京が遠ざかる』
サビ前、Bメロっていうんですか?知らない。
日々の喧騒のなかで「失くしかけていたもの」を取り戻す。
この「失くしかけていたもの」が何かわかる人には、この曲は刺さると思います。
言語化するのは不可能だと思うけど、わかる人にはわかると思う。
「波の音が聞こえる、東京が遠ざかる」
ここで非日常へフェードインしていることを表現してるんだと思います。
東京が遠ざかる、地理関係的にはそうなりますね。東京から伊豆方面へ走っているのですから。
『Wow Beautiful day
Wow What a Beautiful day!』
サビ。シンプル!!
「ああ、美しい日。
ああ、なんて美しい日なんだ!」
説明不要、感じたこころのままの言葉!
ここ、公式歌詞で「!」がついてるんです。
福山の思いが入ってますね。
『白いビーチと日焼けしたガードレール
南へ走れ135号線
君が忙しくって あきらめかけていたこと
それを捕まえようぜ
海が光っている 嘘は止めにしようぜ』
2番。135号線も東伊豆を走る国道です。固有名詞ガンガン出す系!
「日焼けしたガードレール」、ここにしっくりきたあなたは一度伊豆に行ったことがあるでしょう。
バブル期やそれよりちょい前、車がステータスだった時代から伊豆へのドライブが非常に盛んになりました。道路やガードレールも整備された。でもそれは30、40年前の話。今はもう劣化して日焼けしてるんですよね。俺は綺麗だった頃のガードレールを知らないから、むしろ日焼けした方が俺にとっての伊豆の原風景。
この曲が書かれたのは2006年、福山が見た伊豆も、日焼けしていたはず。
「あきらめかけていたもの」ここ平仮名だってとこに意味を感じちゃいます。
「失くしかけていたもの」と同様でしょう、わかる人はいるはずだ。例えばあなたとか。
それを捕まえに行く旅。海は光っている、嘘はもういらない。
海が光っているから嘘は止めにするんだ。
『Wow Beautiful day
Wow What a Beautiful day!
Wow Beautiful day
Wow What a Beautiful day!』
サビ。つまり今日は美しい日なんだ。
ここからちょっとずつ締めに流れて行く。
『君が大人になって守り続けたこと
それを忘れようぜ
たとえ束の間でも 本当の自由だぜ』
「大人になって守り続けたこと」
もうわかるよね、子供から大人になり、しがらみや嘘だらけの社会で
抱えてしまった、失くしてしまったもの。
それを忘れていい。この旅は一瞬だってわかってる。
だけど、ほんの束の間でも、本当の自由ですよと。
う〜〜ん沁みるね!!
『Wow Beautiful day
Wow What a Beautiful day!
Wow Beautiful day
Wow What a Beautiful day!
Oh, What a Beautiful day!』
最後サビ。ああ、なんて美しい日なんだ今日は!
特別、非日常、例外、異常?
とにかくいつもと違う、美しい日。
クソみたいに汚れきって息がつまるゴミな日々とは違う、
美しい日。
『空は青くて 海も碧くて
車もホント調子いいんだ
風の強さも 波の高さも
雲の速さもちょうどいいんだ
途中で買ったビーチサンダル
格好悪いけどそれがいいんだ
情けない事 どうしようもない事
受け入れながら今日があるんだ
明日からも生きていかなくちゃ
孤独だけど ひとりじゃないんだ
今日は何もかも ちょっといいんだ
奇跡かもしれない Beautiful day』
最後。空、海、車、風、波、雲。それらが全て調子良くて、ちょうどいい。
これらが、箱根から伊豆へドライブしたときに五感で感じる全てです。
途中で買ったビーチサンダルが格好悪いけどそれがいい、ん〜わかるう。
なんかね、それがいいよね。
「受け入れながら、今日があるんだ」
色々あるけど、それが私だ。それでいいんだよと
「明日からも生きていかなくちゃ」
明日からはまた東京で働く。ギトギトの空気のなかでしたくないことして稼いでいかなきゃいけない。でも、
「孤独だけど ひとりじゃない」んです。だってあなたはもう取り戻したから。「失くしかけていたもの」「あきらめかけていたもの」を。
「今日は何もかもちょっといいんだ」そう、全部がちょっとだけ「良い」んです。
これって奇跡じゃない?
そんな奇跡を生み出すのがドライブ。そう、今日は美しい。
「今日はなんて美しいんだ!」
と思う瞬間、今回はドライブでしたが、あなたには他にもそう思う時があるでしょう。
お酒を飲んでいる時、友達と遊んでいる時、恋人といる時、あるいはただ散歩している時。
でも共通しているのは「忘れている」事ではないでしょうか。
やんなきゃいけないこととか守んなきゃいけないこととか、そういうのを。
あなたなりの「美しい日」を過ごしている時に、この曲を送ります。
え?「美しい日」の過ごし方が分からない?
じゃ俺と一緒にドライブ行こうぜ。
12月29日、今日は天気がいい。
どっか走り行こうかな。酒も飲んでないことだし。
※福山雅治「静岡といったら、この曲でしょ!」(2018年3月24日エコパアリーナでのライブにて)
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